ドローイングのこと

昨日まで東京にいてました。

夏に都心で開催される展覧会の打ち合わせが主な目的でした。

また、昨年から楽しみにしていた東京国立近代美術館の『フランシス・ベーコン展』が始まったので、

打ち合わせ前日に東京に入り、その足で観に行ってきました。

あまり絵を知らなかった時期から、ベーコンは特別に好きでした。

ベーコン嫌いという人も少ないと思います。

すごい速さと、静止した時間が共存する、心ざわつく絵でした。

まだ観た感じを消化しきれていません。

何かがつんとしたことがわかったら、また書くかもしれないし、書かないかもしれません。

早いうちに行けて良かった。機会があれば、もう一度観たいです。

皆さん観に行くと思いますが、ぜひ行ってみてください。


話は違うようなのですが、

この旅で一泊させてもらった、都内に住む友人、マキちゃん宅のお子ちゃんと、ドローイングセッションしました。

お子ちゃんはお化けの国と行き来ができるそうなのですが、

私がお化け好きだということで、このたび、一般の大人としてお化けの国に連れて行ってもらいました。

そのお化けの国で起こった数々の出来事が、絵に残っています。

私は技術的に、お子ちゃんみたいに線が描けないので、顔をあちこちに描きました。

顔が見えたはしから、お子ちゃんが頭のてっぺんに線を引いて、「釣る」のです。

全体の所用時間は、5分くらい?

すごい速さでした。



マキちゃんとは少しだけドローイングの話をしました。私もマキちゃんも、線で絵を描くことが多いです。

あまり時間をかけなかったけれど、とても良いお話で、もっと聞きたいと思いました。

やっぱり即興的に描こうとして作られた結果としての作品は、結果でしかなくて、

どうあっても課程の面白さには勝てないのかもしれません。

課程が作品の中で価値を持つとすれば、誰に課程を見せようとするのかという意図にもよるのであって、

絵描きでない人に課程がわかるように見せたいのなら、

どのような技術で描かれたのかが目に見えてわかる方が良いのだと思います。

結果の面白さを導きだす手続きの操作も、ドローイングの一つといえるかもしれない。

そういうことをやってくれる人も、世の中には必要なのだな。

その一方で、やはり人の手による、即興的ドローイングの面白さは、代え難いものに思える。

子どもの絵は、面白いわけだと思う。その上で自分の絵には、どれほどの価値があるのだろう?


なんでしょう、支離滅裂。

東京に行ったかどうかもわかりにくい内容になりました。

まあ…備忘録という感じで…


最後になりますが、

お家の用事も忙しい上、風邪引きの中、こころよく受け入れてくれたマキちゃんと、だんなさまに、感謝してます!

また京都のうちにも、遊びにきて欲しいです!