最近はいろいろ本当に考える。

7月末になり、学校というところは夏休みに入ります。
なんと懐かしい環境なことか。


学生になってからの数ヶ月、本当に制作一辺倒の毎日でした。
とはいえ、長い時間、自分の制作と「向き合う」ということだけをしてきて、
そのためにやったことは、実験やドローイングのような作業ばかりだった。
実際に作品を作り始めたのは、ごく最近。
9月に個展をするので、それに向けて作っています。


ところで最近、どうしてこうまでして、自分は制作をするのかと考えている。
もしかしたら、うまくできないから、辞めることができないのかもしれないなと思っている。
ああやれば伝わるか、本当にやりたいことは何か、これでよかったのか、ずっと考え続けているうちに、
その蓄積がいつしか自分の歴史になってきているみたいだ。
一方、面白いと思うことを楽しみながらやって、同時にみんなも楽しませるようなタイプの作品の人もいる。
すごくうらやましく思う。
それだって本当は、いろんな困難があるのだろうし、無いものねだりかもしれない。
表現したいことと、表現することが、自然と一致する人が、たまたま美術作家だったりしたら、
そういう人が本当の「才能がある人」なのだろう。
そういうことができないから、表現とは何か、ということを、作りながら考え続けるという、美術との関わり方があるのだろう。
自分はこちらの方なのだろうなと思っている。


これは悲観的なことではなくて、ただそうだということの自覚。