まとめて、レビュー(??)

ひと月ぶりの更新になってしまいました。。
四月から非常勤で行ってる高校(遠い)が新学期でかつ、七月の展覧会のこと考えてたりで、
気の休まらぬ日々をすごしてます。


そんなやけど、展覧会は行きまくってます!

まず4月5日、村瀬恭子さんの豊田市美でやってる展覧会。
やなさんの車で、ちひろちゃんと3人で。
ドライブでおやつ食べまくり休みまくり。高速のSAはやっぱり楽しいですね。
トークショーも見ました。
10年くらいの間の作品の変遷がよくわかる展示で、こういうこと考えてるのだなー
ということをたくさん見つけることができたと思う。
それがどういうことかっていうのはいいんですが、うちら3周まわりました。
昔、直島に搬入のボランティアで行ったときに見て、感動した作品も展示されてた。
当時私は20歳やそこらだったけど、今見てもやっぱりすてきだー


それから4月17日、国立国際のルノワール展。
前の展示のときと全然違う、手厚い接客にちょっと引く。
初日だったからかな?スタッフさんの勢いがすごかった。
作品自体に驚くような感動は特になかったけど、印象派の前後の美術史を思い出したりした。
どの娘がかわいかった?わたしこの娘!っていう感想がちょうどよい感じ。
ルノワールは、萌え萌えです。
女の人の肌を執拗に描いているおじさんを想像して、ちょっと引いた。
ルノワールだけの展覧会って、中学生くらいのときにお母さんと二人で見た記憶があるけど、
そのときはもっと、おおっ!て思った気がするのになあ。
年齢が上がるのに伴って、見え方がどんどん変わっておもしろいです。
あ、物販スペースで売ってた、モネの睡蓮コスプレキューピー(¥500)はかなり欲しかった!


B2でやってる荒川修作展は、でっかいのがたくさん並んでて、さすが巨匠と思ったら、
なんと25才頃の作品!!ぎゃっ!! 
早熟…。
荒川修作養老天命反転地を一回見に行きたいなーと思ってまして。
それで最近、気になってます。


その足で、ギャラリーDen移転跡地の、2kwギャラリーへ。
すこーーしだけ、内装が変わってたけど、空気は全く前のままに感じました。
ここはあの場所であって、あの場所でないのだなーと思うと、なんだか泣けました。
杮落としの展覧会は、上質で誠実な感触。外に駐車してた関係で、ゆっくり見られなくて残念!


その後、サントリーミュージアム天保山の、レゾナンス展。
最近いろいろに凝った展示を見たりしたけど、その中では際立ってスッキリ、見やすい展示でした。
新旧いろいろ、国もいろいろなのに。
映像作品やインスタレーションが多かったです。
繊細な展示ばかりで、特に法貴さんの展示の壁が、紙!?だったのにはびっくりしました。


その翌日、京都蹴上の、ギャラリーモーニングでやってる、まみちゃんのグループ展にも。
まみちゃんのは風景で、視線の向け方にそのときどきの気分的なものがかなり色濃いと思うんですが、
今回のは視線が上向きで、色も鮮やかになってるように見えました。
ああ調子よさそうやーと思って、だから安心した。
蹴上の方では、絵が好きで絵を描いています!っていう人の展示が多くて、
行くといつもぎすぎすした気分がいやされます。


ああ、もうたくさん行ってますが、
最後に、昨日行った、相国寺承天閣美術館でやってる、柴田是真展。
江戸後期〜明治の漆工芸の、海外の個人コレクション展。
これは、たまたま京阪の駅でポスターを見て、それまでにもポスターは見てたけど、
ある日急に「あっ。」と思って、行くことにした展覧会。
こういう「あっ。」行こ。っていうのには、たいがい良い出会いがある気がする。
この柴田是真も、めっちゃよかったんです。
絵描きで、漆もやってはった人。
絵は、ぜんぜん若沖みたいな華やかさは無くて、すごい地味。なんやけど、すごいうまい。
モチーフは一見紋切り型のようだけど、変でかっこいい選択ばかり。
奇岩とか。人形の頭とか。釘とか。
その上手な絵が、漆器に意匠として張り付いている。
逆に、漆で描いた絵が、紙に描いた絵の一部として貼ってある。
最近、「ハイブリッドな作品」というのが、見るにも作るにも自分のキーワードになってます。
この展示はまさに、ストライク!でした。
絵の感覚で見ても普通に楽しめるし、工芸としても凄いんやと思うし、
なんと行っても会場ガラガラでしたし笑。
いくら混んでても、等伯よりはかなり楽に見られるんちゃうかなー
おすすめやし!


という明日は、ついに等伯見に行くので〜
覚悟を決めて行ってきます。