芸術の秋。リンチ展!

学校の仕事が始まると、どうもブログ更新がとびとびになってしまいます。
ほんで、
さすがに芸術の秋、とあって、9月以降は、見たい展覧会が多い!
すでに大阪、京都と、たくさん見てます。いろいろ面白かったです。
書ききれません。すみません。


特に印象に残った、というか、実はファンでした。なのが、デヴィッド・リンチ展!
前から映画が大好きです。
心斎橋のコムデギャルソン上のギャラリーsixで10月あたままでやってるみたい。
ギャラリーの公式ホームページがなくて、展覧会情報が少なくて心配だったけど、なんとか見れました。
映像作品がメインの展示だったんですが、スタッフの人に聞くと、短編作品が12本、合計約2時間だそう。
夕方から行ったため、全部は見きれませんでした…
けど、絵画作品もありました。
初めて生で見れた!リンチの絵画は、前から見てみたかったので、うれしかったです。
モチーフは、グロテスクな人物。
なんというか、すごい…指で描いてる?
なまなましい、手あとが残る絵だったです。
さらに、タールのような、ぎらついた黒い絵の具の質感で、ぬめぬめ。
リンチの映画の感触に比べると、かなり直接的な質感だと思った。
映像作品の中にも、造形作品制作のためと思われるスタジオでの、制作風景が出てきたけど、
けっこう適当に、量販店で売ってそうな樹脂を混ぜたりしてたし、しかも、作業はほぼ手。
素直な感想ですが……粗い…。
リンチの作品は、映画にしても、神経質に作り込まれているようにも見えるけど、こういった破壊的な造形を介したつくりなのだろうな。
いわば「めちゃくちゃ」な人。
「めちゃくちゃ」なのに、ちゃんと「映画」。
リンチの映画を見ると、どうしてこれが「映画」なの?という感じと、これこそ「映画」らしい!という両極端な感情が同時に起こる。
めちゃくちゃな破壊衝動の中に、ジャンルやメディアを超えてしまいそうな、「すごみ」が生まれる。
リンチの映画でなくても、絵や音楽でもありそうな感覚。
だから、リンチは作家に人気があるんじゃないかなーと思った。


カリスマ!!