鑑賞について考えるわ。秋

こないだYpさんと、行列のできるという京都府下の担々つけ麺やさんに行ってきた。
私はここのつけ麺、初めて食べたんだけど、??
おいしいのか?が。よくわからない…
でも、行列というからには、おいしいんだろうな。きっと相性が合わないのかな、と思って。
食べ慣れた、アトリエ近辺のラーメン屋さんの方が好きやなーとかいいながら帰ってたけど、
リピーターのYpさんも、最初はよくわからなかったらしい。
でも、何度か食べてるうちに、癖になってきたとか。
そっか、普段からラーメン食べまくってる人にとったら、膨大な経験と比較して、すぐに判断がつくんでしょうけど、
素人同然の人にとっては、1食の間に、味わいどころを意識するところまで行き着かない。
え?
という間に、完食してしまって、なんやったんやろーという感じで帰る。
そのまま、なんやったんやろーのまま終わらせることもできるけど、
なんやったんやろー?を確認するため、もう一回食べる。
と、次は、ちょっとわかるようになってる。
ほんで何回も通ってるうちに、おいしく作ってあるラーメンだと、癖になっちゃう。
ラーメンに限らず、外食の料理は、いつもほとんど同じ味に作ってあるから、繰り返し味わうことができる。


というのを考えてると、どんなジャンルの鑑賞も、同じやなーと思います。
音楽もそうかな。
パッと聞いたときの印象。おおまかな好みが影響して、好き!とか、ムリ!とか決まると思う。
でも、よく知らない音楽でも、何回も何回も聞いてるうちに、わかってくる。


美術もそうで、初見の作品は、よくわからないこともある。
よその作品を見たりしながら、またその見ると、ちょっと見るべきポイントに気づく。
なんやったんやろーと、考えてからだと、2回目以降、さらにぐっと接近できる。
ほんで、何回も通ってると、…見慣れてしまう。
それはそれで良いけど、その作品に対面する瞬間の、緊張感が薄れて、リラックスしてる。
よく行く美術館の常設でよく展示されてる、コレクション作品とか、こんな感じ。


でも2回目以降、また見たいと思えるかどうか、という、初回のインパクトの有無も問題やし。
いろいろあるわねー


だから、作り手のこだわりが、鑑賞する人(食べる人)に伝わるかどうか、というのは、
奥深い問題やなー、ということを考えたりします。
世の中の創作物に費やされた多くのこだわりは、きっとずっと誰にも気づかれないのでしょう…切ないね。
でもお客さんの立場としては、楽しい限りやね。


ほんで、結局、ラーメンは芸術か?っていう話やったっけ?
長なりました。。