自宅にて。

ニュートロンの個展が、もうじき終わります。
今週の日曜日、夜21時までです。


3週間の会期のうち、1週目に地震が起こって、搬入が終わった後ならではの、弛緩しきった精神状態が、
一気に緊張状態になりました。
でも、私は京都在住なので、地震の被害や影響はほとんど日常生活に影響しておらず、
ただテレビから流れ続ける、今まで見たことのないような驚くべき光景や、想像を遥かに超えた惨状に、
釘付けになっていました。
会場のニュートロンはカフェです。
お店ではいつものカフェの空気が流れ、お客さんも普通に過ごしていました。
毎日、会場から家に帰っては、そのギャップに驚いていた感じです。
家にいてテレビを見ているときが一番、災害に対するリアリティがあるという、変な感じです。


そういう状態で2週間が過ぎ、災害があった日本で生活している自分、という状況にも、
ある意味で慣れてきたと思います。
最初は西日本には影響は少ないように思えましたが、京都のはずれの方とはいえ、近所のスーパーの水は
購入制限していたり、売り切れもあり、ディスカウントショップの缶詰売り場は空っぽでした。
こっちで買って関東の人に送ったりしているとか聞きました。
だけでなく、一部商品が届いていないようだったり、ニュースによると派遣スタッフが大量に解雇されたり、
ガソリンが高くなったりしていて、経済のことはよくわからないけど、
回り回って、すでに日常生活にも影響が出てきているのを感じます。


これからきっと、すっかり元通りにはならないかもしれないけど、次の新しい形になって、
日本中が穏やかに生活できるようになるまで、思ってる以上に長い時間がかかってしまうのだろう。
そうなるまでの間は少なくとも、これまでのように、
24時間、いつでもどこでも便利で豊かで快適、というわけにはいかないのだろうな、という感じがする。
私くらいの世代の人にとっては初めて、
「今までより少しでも不便な生活になる日々」というのを経験するのかもしれない。
私は経済のことに詳しくないので、意識するほどではない影響にとどまるのかもしれない。
よくわからない。


たくさんの人がショックを受け、落ちこんでるのを感じる。
わーっと盛り上がったりお祝いしたりするイベントが中止になったりしてる。
やる側の人の、わーっと盛り上がるようなことをしたくない、という空気も感じる。
でも、あえてわーっといつも通りにイベントしてこう、という人を励まして行きたいという
その周りの空気も、ある気がする。
できる限り、イベントごとなんかは元気に実行して行ってほしいと思う。
外の人間が言えるほど簡単でない、やむを得ない場合もあるのだろうと思うけど…。


私としては、自分の今取り組んでいる問題に向かい合える状態を維持すること、
極端に浮きも沈みもすることなく、自分のペースで仕事をすること、を、大事にして行きたい。
地震があって、かえってマイペースでいることの大切さを意識することになった気がする。
デマとか、チェーンメールとか、すごかったですし、余計に。


今日は一日、家の片付けをしてました。
久しぶりに、家からほとんどでなかった。